忘れえぬ宴

diary

先週、披露宴を開催した。

直前になっても、自分が結婚式的なものを本当にやるんだということが信じられなかった。
誰も風邪を引いたという連絡をしてこないし、交通事故にも遭わないし(ありがたい話だが)。
ものすごいトラブルやものすごい災害が降りかかるのも覚悟していたが、実際そんなことも起きなかった。

流石に雨くらい降るだろう、夫は雨男疑惑があるし…と思っていたのに、当日は朝から晴れていて本当にびっくりした。昼になっても夕方になっても綺麗な秋空がずっと広がっていた。

しかし、ここにきて取り返しのつかないような忘れ物をするのがいつもの私たちだ。何ヶ月も前から、前日に見るためのメモにはやることリストと「完璧は無理」という言葉を記載していた。
が、着替えが始まっても何も発覚しない。持ち物を完璧に用意できていたらしい。
おまけに遅刻もしなかった。

そんなことがあり得るのか。

確かに、展示物の制作には前日まで追われていたし、それの納品は当日だったし、台本の製本には前日深夜までかかったし、ベッドに入ってもあまりの緊張で何度も目を覚ました、でも、それだけだった。

起床予定時間よりは遅く起きたけど、眠くないし、お肌もツヤツヤ。髪もいい長さ、いい色。
衣装は完璧に着こなせているし、司会は上手くできたし、歌もいい感じに歌えた。
ゲストもちゃんと来てくれたし、美味しいご飯をしっかり味わい、変な趣向の披露宴でも楽しんでくれているらしかった。

そうなんだ。
私はこんな場を、自分で作れるんだ。
もちろん1人では無理だったけど。
考えたものを、形にすることができるんだ。
知らなかった。

嬉しかった。
自分が仕掛けたことでこんなに嬉しい気持ちになれたのは生涯で初めてかもしれない。
いくつもの意味で、本当に嬉しい。