猫を飼う

diary

先月、猫を飼い始めた。

出会った当時は生後3ヶ月だった、メスのサイベリアンだ。

自分は猫のことが本当に好きな人間だと自負していたが、いざ飼うことが決まると不安でいっぱいになった。

まず、動物の世話が私にできるのか。
これまでの人生において魚以外の動物が家の中にいたことがない。
その魚も親が全て世話をしていた。
小学校では生き物の世話係を務めたことがあったが、当番の日にだけニワトリに餌をやるという内容で、世話というほどのことはしなかった。

自分の世話も満足にできていないのに、大丈夫かしら……。

ご飯は固形のものを普通に食べられるが、排泄をきちんとトイレでできるか、爪研ぎを決まったところでしてくれるか、吐いたらどうしよう、病気になったら、いろんな片付けを自分がめんどくさく感じてしまったら……などなど、本当に不安だった。

でも、猫のことが好きで、いつかは一緒に暮らしたいと思っていた。
遅かれ早かれ向き合わなくてはいけない問題だ。

幸い私は夫と一緒に住んでいるので、2人で協力できる。
また、ありがたいことに今日日便利な猫ちゃんグッズがたくさん市販されている。
インターネットで先人の知恵を借りることもできる。
命にかかわることゆえ楽観視はとてもできないが、自分1人で挑むよりは遥かに心強い環境が揃っているのだと自分に何度も言い聞かせ、お迎えに行った。

ミラーシュカと名付けたその子猫は、飼い主と違いかなり肝が座っていた。
車の中でも鳴くどころかうとうとし始め、初めての家を探検し、ご飯もしっかり食べ、用意したトイレで排泄をした。
完璧だった。
なんて飼い主に優しい子猫だろう。

それでも、慣れない子猫の世話は私にとってストレスで、最初の1週間はかわいいと思うことさえできなかった。
写真も撮る気になれない。
イタズラをする子猫を必要以上にきつく叱ってしまい、落ち込んでカウンセリングに駆け込んだりもした。

そんなこんなであっという間に1ヶ月半経った。

ミラちゃんの体重はお迎え時の2倍ほどになった。
寝起きは甘えてくれるが、あとはひとりで好き勝手に過ごしている。
どうやら甘えん坊ではないらしい。抱っこも好まない。
おもちゃで遊ぶのが大好きで、ケーブルを齧るのも好き(やめてください)。
爪研ぎは爪研ぎ用の器具でしかしないお利口さん。
汚れたおしりを拭くと唸って噛む。かわいい。
病院に連れていっても鳴かない。
来客時もほとんど鳴かない。しかしケージに閉じ込められると出せ出せと騒ぐ。
人見知りをあまりせず、お客さんとでも遊ぶ。
というか人間に興味がないっぽい。

そんなミラちゃんをかわいいと思う余裕は、最初の1ヶ月が過ぎようとする頃にやっと出てきた。
夫しか更新していなかったインスタの猫アカウントも自分で更新するようになった。
もう少し甘えてほしいような気もするけれど、分離不安症になってもかわいそうなので、これくらいがいいのだろう。何よりその自由気ままさが猫らしくていい。