めちゃくちゃな彼女も愛おしい

diary

アニメ『マクロスF(フロンティア)』が好きだ。
大体の曲は知ってるし、知ってる曲は大体歌える。
好きな曲ばかりだが、その中でもとびきり一番のお気に入りが『pink monsoon』という曲。

これは銀河の妖精シェリル・ノームの歌で、劇場版1作目に合わせて書き下ろされたもの。
そして実は歌姫シェリルのデビュー曲でもある。
もっとも、シェリル本人はこのデビュー体験がかなり不服だったらしく、
これ以降は全ての楽曲のプロデュースを彼女自身が手がけることにしているようだ。
シングルカットされたときも、「シェリルの幻のデビュー曲のお宝音源が発掘されちゃった!?」というテイだった。そんなに嫌だったのか…でもシングルカットは許しちゃうんだ…。

シェリルには申し訳ないが、私はこの曲がかなり好き。

ミニアルバム『ユニバーサル・バニー』が発売されたのは、劇場版1作目のイツワリノウタヒメが公開されたのとほぼ同時、2009年秋のこと。
当時私は中学2年生だった。
『pink monsoon』は2曲目に収録されている。
ライナーノーツを見ながら「季節風!?」と驚いたが、曲を聴くとたちまち好きになった。

なんか、もう人生これでいいやんって思った。
こういう感じで日々を送って死にたい。

シェリルといえば、
『射手座☆午後九時Don’t be late』『ライオン』『ノーザンクロス』みたいな
勢いと圧がすごい挑発的なつよつよソングのイメージが大きい。
まあ実は全然そうでもなくて、切ないバラードとか可愛いラブソングとかも多い。

pink monsoonは輪をかけて異質。
アニソンなんだけど、もはやアニソンの雰囲気はない。

そんでもって主人公の輪郭が溶けてる。
普段のシェリルは主語が絶対に自分にあって、他人に身を委ねるとかヤダ!みたいな感じなので、
デビュー作がこれってのはキツかったろうなあ…。

ただ私は、この曲みたいに
だらしなくてめちゃくちゃで前後不覚な生活に浸ってみたいと思った。
まだまだお子ちゃまだったから、大人に変な憧れを持ってしまったのでしょう。

特に、2番の
「たいがいのことはメチャクチャ
 You know that
 but 髪はきれいにしてる」
という歌詞が印象的だった。
これほど、事あるごとに思い出していたフレーズって他にないかもしれない。

デビュー時のシェリルにとっては確かに気に入らないものだったであろうこの曲、
しかし、アルトに恋してからはどうだったのか。
キャラじゃないわとか思いつつも、この曲のことを1人ひっそりと思い出して感傷に浸った日が何度かあったんじゃないかと想像する。
そんな余裕あったのはかなり短い期間だったかもしれないけど…。

冷たそうな雨の描写があるせいか、この曲を聴くと私は
雨雲が立ち込めるひどく暗い昼下がり、清々しい湿り気を帯びた灰色の街をイメージする。
ベタつきに寄る不快感なんてない、ただ人肌恋しいだけ。

雨は嫌いだけど、雨や霧の情景が思い浮かぶ曲が好きすぎるのは何でだろう。

『ユニバーサル・バニー』は『pink monsoon』以外にも良い曲がたくさんあるので、是非聴いて欲しい。
サブスクも解禁されました。

あと、シェリルのことしか書いてないけど実はランカ派。
ただ最近はシェリルもだいぶ可愛く思えてきた。