先日映画を観た。
『英国王のスピーチ』という、第二次世界大戦直前に即位したイギリスのジョージ6世が主人公の物語。
吃音症がありスピーチに苦労していたジョージ6世が少しづつ克服していく話なんだけど、
信頼関係ができあがっていく過程がよかった。
クライマックスのシーンでは勝手に涙がぽろぽろ落ちてきた。
ただ家族との関係についてつらい思いをしたことがある人は、観るとしんどくなるかもしれないので注意。
去年買って、少しずつ少しずつ読んでいる本がある。小川洋子の『博士の愛した数式』。
何がこんなに目の奥を刺激してくるのか。
おそらく、全て過去形になっている語りと、主人公親子の博士に対する深い敬愛の描写だろう。互いに相乗効果を生み出し、読み手の感情を静かに大きく揺さぶってくる。
まだ全部は読めていなくて、たっぷり3分の1は残っている。読み終わるのが少し怖い。
作業用BGMにはポルノグラフィティをよく選ぶ。最近しみじみと聴いてしまうのは『Aokage』。
これはフラグなんですか?フラグなんですよね?でも違ってほしい…。お願いだから機嫌直して…!
みたいな。
聞いているときに考えているのはそれだけなんだけど、やけにリアルな街や心情の描写のせいで妙に抉られる。進捗も少し悪くなる。
「いつもはこうなんだけどな」という語り方なので余計ハラハラする。
サビの終わりのsus4もずるい。
『グァバジュース』も最近つらい。失恋の歌は悲しくなる。
「おかえりモネ』の及川親子のエピソードもすごかった。
今期の朝ドラは、主人公の家族や大切な人たちとの交流をとても丁寧に描いている。
何かしら重めのエピソードがひと山あっても、完璧には解決させず、たびたび顔を出させつつ、最終回近くまで引っ張ってきた。
朝ドラはよく1週だけで問題発生から解決までやっちゃうんだけど、その場は一旦落ち着かせても火種は燻ったまんまにしておくのってあんまりなかったからいいなあと思った。
逆に、お仕事の描写はちょっと浅いような気もするけど…。脚本家違うのかな?
本とか映画とか音楽とかを見聞きして勝手に涙が出てくるとき、
明らかに「悲しい」「切ない」とは違う感情があることが多い。
しかし、それを「感動」と呼んでしまいたくはない。
どんな言葉が適切なんだろう。