休み時間は本ばかり読んでいる子どもだった。
学校の図書室や市の図書館に頻繁に通い、宿題をしているフリをしてまで読んでいた。
もっとも、それも中学の頃までで、それ以降はほとんど読まなくなってしまった。
ここ数年は平均して年に10冊程度だったと思う(この数字には大学で使った参考書なども含まれる)。
それが、昨年度からまた本を読む量が増えた。
コロナ禍の始まりとともにアカペラをする機会が減ったことが一番大きな理由だと思うが、それ以外にも環境や価値観の変化などがあった。
通いやすいところに図書館があると嬉しいのだけれど、最寄りの図書館は徒歩で行くには微妙に遠い。
なので今は専らKindleを利用している。
神話や歴史が好きなこともあり、ジャンルとしてはファンタジーを愛好しているつもり。
でも好きな世界観に遭遇できるか分からないのが怖くてなかなか手が出ない。
ファンタジーだと、『十二国記』の1作目はとても面白かった。次に読もう(というか読み切ろう)としているのは『モモ』。
最近のんびり楽しんでいるのは森博嗣の『S&Mシリーズ』だ。これはミステリーに分類されるらしい。
有名なSF小説の1つである『アルジャーノンに花束を』は、読んでる間かなり辛かったのでまた読みたいと思えるか分からないが、大変興味深いテーマだった。
あと、未経験の状態で突然グラフィックデザイナーとかWebデザイナーとかを志してしまったので、勉強用にデザインやWeb関連の技術書もよく買っている。
きちんと読めているか分からないけど、知らなかったことが少しずつでも知識として自分に蓄積されていくのは楽しい。
同時に、本を読んでいるだけでは分からない・身につかないことが山ほどあることも痛感する。
そんな感じで、ここ1年は当社比1000%くらいの勢いで本を読んだ。
本を読むと、レビューや感想を書きたくなる。
面白かった本はもちろん人におすすめもしたいし、自分の中にその本がどれだけ残ったのか観察したくなる。
自分の好き嫌いの傾向も知りたい。
しかし、このレビューや感想を書くという行為が私は大変苦手だ。
そもそも、本に限らず、漫画・アニメ・映画・音楽を鑑賞した後すぐに感想を聞かれると、全く答えられない。
何の感想も抱いていないわけではないが、自分の思考の内容を明らかにするのに時間がかかる。
また、感想を問うてきた人の価値観をまず気にしてしまう。
自分「昨日〇〇〇〇〇〇って漫画を読んだよ」
他者「お、どうだった?面白かった?」
自分「え〜と、う〜〜ん、面白かったは面白かったかなあ…」
他者「え、どういうこと?面白くなかったといえば面白くなかったの?」
自分「いや、多分面白いんだと思う…けど…なんか、うーん」
他者「???」
自分「話は普通…?こうこうこういうキャラは可愛いと思ったかも」
他者「そうなんだ…」
こんな感じ。
我ながら情けない。
あるいは、誰かと同じ作品を鑑賞したとき。
上のように自分の思考が掴みきれないでいる間に、
一緒に鑑賞した誰かがその人の感想を(しかも整理された状態で)話し出すと、
「じゃあストーリーが奇抜で素晴らしかったんだな…」「設定ガバガバでつまらない作品なんだな…」
と気圧されてしまう。働け自己肯定感。
私はかなりスローに生きているらしく、
ある鑑賞済みの作品が自分の中でどんな風に残ったかは半年くらい経たないと判断できないようだ。
まあそんな作品ばかりではなくて、読んだり観たりしながら「これは面白いぞ」と思っている場合もある。
そうなっていなければ全部、つまらない作品、というのは言い過ぎでも
「自分の心には特に響かなかった」作品として扱ってしまっていいのだろうか。
分からない。
読書感想文とかいう課題の出る夏休みは本当に辛かった。
毎年泣きながら書いていた。
だって、面白い本は面白い。好きな登場人物は好き。メタ的な視点なんか持ってない。教訓なんか知らない。「自分だったら」とか「主人公だったら」とか考えたことがない。
要領のいい人は「大人が子どもに書いてほしがっている読書感想文」を難なく書いていたみたいだが、
私はそのあたりがからきしダメだった。
小1のときに書いた感想文を教師をやっている親戚に笑われたことや親に厳しく添削されるのが嫌だったことなども泣く原因になっていたが、
そもそも何を書いたらいいか全然分からなかったのでとにかく辛かった。
文章を書くこと自体はそんなに苦に思わないのに。
大人になったら読書感想文の正解が自ずと分かるようになれると思っていたけれど、やっぱり未だに分からない。
書けるようになりたかったら練習するしかないのだろうか。まあそうなんだろうな。
感想文くらい、練習しなくても書けたい人生だった。
ちなみにこのブログには、本や曲の感想文を書こうとして頓挫した下書きが結構残っている。
いつか全部投稿したいなあとは思っているので、ちまちま練習しておくとするか…。